間違った人材を採用してしまった場合、最も困るのはどの点ですか?
- 生産性の低下
- 採用にかけた費用の損失
- 採用失敗によるクライアントへのダメージ
- 自分自身の時間が無駄になる
- 自分やスタッフの採用判断が間違っていたことへの失望
- 以上すべて
驚くことに、アンケートを取った外国人採用企業の採用担当者全ての方が「以上すべて」を選びました。
採用した後に「後悔」を感じた場合、反省し、何をすべきだったのかを考えてみます。「人事や営業のキャリアの中で、自分は人を見抜く能力がそれなりに優れていると思っていました…。」「面接でどんな質問をすべきだったのか、どの手がかりを見逃してしまったのか…。」急いで採用したいという焦りから、その候補者が素晴らしい候補者であると自分を納得させてしまったのかもしれません。長年、外国人採用をしている方でも、同じ過ちを犯してしまうことがあります。
Jobs in Japanでは、非常に多くの採用の専門家のネットワークを有しており、外国人採用や雇用のプロにアドバイスを求めています。以下は、非常に経験豊富な外国人採用マネージャーからいただいたアドバイスです。
※これらのアドバイスは、必ずしも不適格な採用とは限らず、警告サインとしてご認識ください。
以下は、面接前の警告サインです。これらは、面接に進める価値があると判断した後に役立ちます。職歴の空白、スペルや文法のエラー、などについては既にスクリーニングされていることを前提としています。それについては、別の記事をご覧ください。
面接前の注意点
- 面接の再スケジュール
応募者と面接の日時を確認した後に、特に1日以内に面接日時の再調整を依頼された場合には注意が必要です。「家族の緊急事態」を理由に依頼されることもありますが、本当であることは少なく、注意が必要です。多くの場合、求職者はあなたの面接よりも「重要な」面接を受けている可能性が高いです。もしもこの応募者が最終的に選考から外れることになっても驚かないでください。 - 面接スケジュールにおける要求
応募者が「複数のオファーがあるから特定の日や時間に面接をしてほしい」と主張する場合は、見送りましょう。これは、その人が自分へのサービスに対する要求が高く、最初の給料やその他条件面での譲歩を要求するための戦術と考えられます。
特定の事由により、面接の日程について調整を求めることは問題ありません。たとえば、「仕事を終えるのが午後6時なので、面接は19時以降か週末にしてもらえませんか?」という依頼はよくあることです。
これは特に英語教育業界では他の業界よりも頻繁に見られることに驚かされますが、プログラマーやシステムエンジニアなどの他の業界や業種にも言えることです。
- メールでのカジュアルなやり取りや返答の遅さ
”What’s up?” といったカジュアルなトーンや適当な挨拶で始まるメールやメッセージを受け取った場合、その候補者を見送ることをお勧めします。特に日本のビジネスシーンでは、マナーの良さは非常に重要です。スタッフに礼儀正しく振る舞うことを教える時間はないし、その責任もありません。この種の候補者は、顧客とのトラブルを引き起こすリスクがあります。
また、メールの返信が遅い場合にも注意が必要です。求職者が数日間返信しない場合、それはその候補者があなたの仕事に対してあまり興味を持っていないことを示しているかもしれません。求職者が常にスマートフォンを持ち歩いている現代において、遅れた返信は、あなたの会社が彼らの優先順位の上位にないことを示している可能性があります。
- 資格確認とソーシャルメディアのチェック
これは日本人の採用でも基本的なことですが、念のために確認しておきましょう。外国人採用において、履歴書の内容がLinkedInやFacebook、Instagramのプロフィールと一致しているかを確認します。求職者が実際に記載された場所で働いていたかどうかをチェックすることは、重要なステップです。個人情報の問題で難し場合がありますが、過去に在籍した会社に電話して、なぜ応募者の退職理由などの洞察を得ることも有益です。また、外国人採用の特有である推薦文(Recommendation Letter)が本当にその人からのものであるかどうかも確認してください。驚くほど多くの人が、自分で推薦文を書いていることがあります。
さらに、ソーシャルメディアで物議を醸すコメントを投稿したり、人を攻撃するような投稿をしたりしていないかも確認しましょう。そうした行動をしている場合、職場に様々なリスクを持ち込む可能性があります。
まとめ
これらのヒントが、採用の過程で潜在的な問題を避けるのに役立つことを願っています。次の記事では、面接中、面接後に見られる警告サインと、候補者のやる気のなさを見抜くためのいくつかのヒントを紹介します。