最近、私は横浜の小さな個人経営の英会話スクールの講師採用のお手伝いをしていました。パートタイムの仕事で、福利厚生は限られていて、時給は平均的な(おそらく少し低い)ものでした。一番の魅力は立地(人気の駅から徒歩1分)と、とてもフレンドリーな雰囲気でした。
パートタイム講師の応募が殺到することが多く、独自のシステムがあってもすべての応募書類を整理する作業に頭を悩ませていました(前回のブログ参照)。
オンラインで求人に応募するのはあまりにも簡単です。求職者は求人の説明を読む必要すらなく、また応募前に読まないのもざらです。まるでオンラインショッピングのようにマウスをワンクリックするだけで応募できてしまうのです。あまりに応募が簡単になり、ほとんどの応募者は探している職種に少しでもマッチすればどれでも彼らの帽子をそのリングに投げるのです。私達はこれを”スプレーアンドプレイ”(Spray and Pray)と呼びます。
多くの業界で応募者の仕事のサンプルを応募書類と一緒に提出させたり、IT関連の仕事ではコーディングテストをしたり、翻訳の仕事では記事を翻訳させたりしますが、平均的な給料のパートタイム講師ではこれは通用しませんでした。 もし応募者に履歴書と一緒に指導中のビデオを提出するように要求したなら、応募はまったく来ないでしょう。
応募者にとって応募を簡単にするため、そしてまた応募者が求人の内容全体を読み、インストラクションに従わせるために、私は次のように求人の説明をすることにしました:
“カバーレターの最初の段落は「バナナ」という言葉で始めてください。’”
何人の応募者がこれにしたがったと思いますか? なんと約1/3です (私が予想していたより多かったのです).
仕事なら何でもいいという応募者ではなく、”この” 仕事を手に入れたいという思いのある応募者を見つけるのに、私はカバーレター全体を読む必要はありませんでした。実際、総応募数は予想より多く、私はバナナがその求人広告を少し..なんというか…違うもの?にし、このスクールはなんかちょっと面白いスクールになりました。 面接を受けた誰もがバナナに言及し、何人かはカバーレターの中で自分の個性をより良くアピールする手段としてそれを使っていました。
専門的な好奇心から、私はすべての応募書類に目を通しました。 資格のある応募者は何人もいましたが、その全員がコピー&ペーストのテンプレートを使用していました。これで、前の記事で、応募する求人のカバーレターをパーソナライズすることについて述べたすべてのことが確認されました。
そして一番重要な事:私達は素晴らしい先生を採用し、そのパフォーマンスに感激したことです。